日別アーカイブ: 2016年4月14日

トップレベルプレーヤーの不思議な感覚。

シューズやインソールの重要さをこのブログで話す様になって、多くのプレーヤーから相談をお受ける機会が多くなった。

新発見があり皆様には感動的に学ばせていただいている。

発見の一つが、トップレベルプレーヤーの不思議な感覚である。

ちなみにトップレベルという定義をここでは、メーカーから商品供給を受けており基本的に本人が自由に道具を選択ができないレベルのプレーヤーとしておく。

道具屋としては自分が使う道具を完全に自由には選べない時点で随分不幸だなって思うし、もしもスポーツで生活して行こうと思うならそこにジレンマを感じないのだろうか?そもそも能力が高いから『弘法筆を選ばす』ってことか?

まぁそれを話しだすと止まらなくなるので、また次の機会に…

通常は、足を計測し、現状ベストであろうシューズとサイズで履いていただくと、「全然違う」と喜んでいただけます、この商売も23年やっているので表情でそれがお世辞ではないこことは大体判るのです。

その後、あのインソールSUPERfeetを体感していただくとその表情は感動の領域へ

これがトップレベルのプレーヤーとなると真逆の反応になるから不思議だ。

足の状況は、普通の人以上に過剰回内が進み扁平足、この状況から連動して膝や腰に慢性的な痛みを抱えていることが多い。

履いているシューズについても、私から見るとベストにはホドトーイ!

まぁシューズは、学校契約で決まっているから100歩譲るとしても、サイズがデカ過ぎ!!25センチの足長なのにシューズサイズが27.5cmとか28cmとか.何度も言いますが..大きめのシューズは百害あって一利なし!

こんな不安定な状況でハイレベルに飛んだり跳ねたり走ったりするわけだから、足腰壊れて当然。

原因は膝でも腰でも筋力トレーニング不足ではなく、不自然な体の使い方を誘導してしまう足元にあります。

ここからが普通の人は違い不思議な感覚。

ベストであろうシューズを履いて頂き、SUPERfeetを入れてもらうと、表情が曇りあきらかに怪訝な表情になるんです。

体にとっては正しい状態を作りだしても、生まれて初めての感覚を脳はマイナスだと感じてしまう様。

生体的には不自然な動きでも、パフォーマンスが出せる様にプログラムされてしまっているのだろうか?

トッププレーヤーのこの感覚を修正するのは本当に難しい。購入くださったとしても試さず放置になってしまうことであろう。

人間の価値観は環境に影響される。

ジュニアから才能を見出された選手は協会やメーカーの支援を受け、練習の場(テニスならスクール)と試合会場、人とのつながりもコーチや親御さんや同じレベルの練習仲間とどんどん狭くなっていく様に見える。

スポーツで才能を発揮したいが、経済的に問題を抱える子供達に、なんからの支援提供するプログラムは必要だと思うが、スポーツメーカーが広告塔としてアマチュア選手とも用具契約をする日本の習慣は修正していく必要があると思う。

指導者もプレーヤーもそれに縛られて視野が狭くなってしまう可能性が高い。

昨今騒がれているスポーツ選手のスキャンダルも、根底には爽やかなオブラートに包まれたスポーツ界の問題が横たわっている様に思えてしまうのは、私だけであろうか?

ラフィノ西山克久