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絶対女王は屈辱を打ち消すことなく、泣き叫び崩れ落ちた。前代未聞の全米オープン女子決勝。

are you kidding me?

セレナがカルロス ラモス主審に詰め寄り、セカンドセットで最も大切な場面でまさかのゲームペナルティーを取られ、戦わずして一番大切なゲームを失った。

ポイントペナルティーでさえ滅多に無いのに、ゲームを失うなんて…、私は衝撃を受けました。

地位も名誉も財産を築き上げてきた絶対的な女王が、どこかまだ気弱で勝負師としては優しさの残る20歳の少女のまえで我を見失った。

そのまま屈辱を打ち消すことなく、泣き叫び崩れ落ちた。

そんな態度を批判する人も多いだろう、しかし個人的にはスポーツマンシップというオブラートに包んでしまうより、人間の本性がさらけ出されるエンターテイメントとしてのテニスに強く惹かれる。

セレナの激しさにも惹かれるし
大坂なおみの優しさにも惹かれる。

人って面白い、だからテニスは面白い。

やたらと日本人初が日本人初がとタグを付けたくなる気持ちはわかりますが、もっと人にフォーカスしてテニスの魅力を伝えることが日本でテニスがメジャースポーツとなる道筋だと思っているのは私だけだろうか?

でもブーイングを浴びせたアーサー・アッシュ・スタジアムの観客の皆様に言っておきたい!

「オマエらーなおみちゃんをいじめるな!」
(英語で言う勇気はないけど)

西山克久