——シフィオンテクとアニシモア、ふたりの物語
ウィンブルドンの決勝戦。
芝の聖地・センターコートに立つこと自体が名誉であり、選ばれし者の証。
その大舞台に立つのはイガ・シフィオンテクとアマンダ・アニシモア。
シフィオンテクは、実績もランキングも申し分ないのに、なぜか優勝から遠ざかり、いつもどこか苦しそうだった。
結果が出ない苛立ち、自分への疑問、背負うものの重さ。そんなものを感じさせる表情が続いていた。
一方のアニシモアは、かつての輝きを失い、燃え尽き症候群でテニスから離れた時期もあった。
「戻ってこられるのか」――そんな葛藤と闘いながら、彼女は再びコートに戻り、芝の女王決定戦にたどり着いた。
勝敗がつくのはテニスのルールだけど、僕の中では、すでにどちらも優勝🏆です。
この舞台に立ったこと、その姿を見せてくれたことに、心から拍手を送りたい。
西山克久