『上の言うことは絶対?』

日本のスポーツ界は部活からの発展系なので、先輩を敬う習慣があります、それ自体は素晴らしいことですが、指導方法でも気を使ってしまい、昔からの常識を覆してアップデートされるスピードが遅いのではないかと思います、

例えばフットワークで、膝が内に入るのは良くないと認識されてはいる様になりましたが、その一方で爪先立ち、拇趾に力を入れさせる指導は残っています、

やってみると分かりますが、拇趾にグッと力を入れると、膝や股関節は自然と内旋します、

膝は外旋させた方が姿勢は安定するのですが、爪先立ちで拇趾に力を入れる感覚があると内旋して不安定になるので、筋力に頼る動きになるのです、それを補償する為に特別なトレーングをして体を鍛える風潮には違和感を感じます、

膝を外に、と拇趾に力を入れる、は矛盾する動作なのです、

『昔からのやり方を変えられない、年長者の言うことは絶対?』

それは、先輩後輩関係が強い日本のスポーツ独特の現象なのかもしれません、

これからの選手達は言われるままにやるだけではなく、身体動作を理論的に考えて怪我を予防してパフォーマンスを上げていく姿勢も必要だと思います。

西山克久


コメントは停止中です。