この足は…

整骨院からのご紹介で80代の女性がお孫さんに付き添われてお越しになりました、

先生から、「インソールを試したほうが良い」と紹介されたそうです、

足の状態を拝見、かなりの難題でした
立ったり座ったりも、お孫さんの手を借りないとできない状態です、

驚いたのは、この状態でも仕事を続けておられて、しかも通勤電車で会社に通っておられると聞いて、

「お体大丈夫なんですか!?」

「家業ですから」と一言、なんとも重みのあるお言葉でした、

先生からの進言でカスタムをご希望でしたが、足首周りの関節を動かせる様な状態ではありませんのでしたし、有名デパートで買ったと言う靴が大きくて柔らかい、ただ履きやすい為だけに作られているスリッパみたいな靴、

この靴では歩行を支えることができません、靴の買い替えをおすすめしました、「カスタムインソールはそれからにしましょう」

年配の方々の靴選びは、どうしても履きやすさ優先で選んでしまいますが、そんな靴では足はどんどん原型を失って変形していきます、履きやすい靴は、足を扁平足に姿勢は猫背に誘導してしまうので悪循環です!

早く履くことを優先せずに、多少時間がかかっても構わないので、かかと部分が硬い靴を選びましょう、口ベラを使えば楽に履けますので使ってください、

ゆっくりでも紐が結べるのなら紐、もしくは、小学生が普段履きで履く様な、前は紐で足首部分がマジックバンドになっている様な靴を選んでほしいし、売る側も意識をしていただきたいのです、

今回は既製品のスーパーフィートトリムを入れてみました、

びっくり!自力で椅子から立つ事ができました、その後の一緒に歩きましたら「前を向けます」とおっしゃって頂けたので、数ヶ月この状態で慣れていただく事にしました、

私の気持ちがお役に立ちたいので、今後ともお付き合いいただければ光栄です、
ありがとうございました。

西山克久


コメントは停止中です。