酷く変形するラケットと変形が少ないラケットが存在するだけです。

今年は次から次へと新しいラケットが出る。

ストリンガーとしての立場では、どんな選手が使うか情報には全く興味が無い。

興味が湧くのは、どれくらい変形するのかな?

素材や製法は向上している筈ですが、未だにラケットは変形する。

酷く変形するラケットと変形が少ないラケットが存在するだけなのです。

ラケットが変形すると本来の性能を引き出せないばかりか、エリアの位置ズレが起きたり、張る人が変わった時にテンションを同じに指定しても硬くなったり柔らかくなったりと安定しない。

自覚は無くともプレーに影響しているのです。

張ったらどうなる?ラケット開発にその視点がまだまだ欠けているのだろうと思う。

もしも貴方が張りを依頼しているストリンガーが、張り上がったラケットをジーっと見つめている。

きっとそれは変形度合いをチェックしているのだ。

ラケットを買う時。価格の比較ばかりではなく、「このお店の張りは信頼できるのか?」

皆さまがその視点をお持ち頂くとテニスは随分と変わるかもしれません。

本日初張り
Prince Beast O3 104
http://www.lafino.co.jp/fs/tennisshop/ra-28/gd10429

繊細な構造でありながら細微な変形でした。
安心しておススメできます。

西山克久


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